朝の情報番組で餃子特集を観た。いや、観てしまった。だから昼食はここに来ない選択肢はなかった。

食べたいものをすぐに食べることができる。こんな贅沢があるだろうか…

 

こんな電車が一時間に1本走る兵庫県朝来市和田山

めちゃくちゃ田舎のようだが、西宮から車で1時間ちょっとだ。

ここに私たちの医療法人の本部がある。

院長の高澤さんは小生がやろうとしている医療の理解者だ。

人工透析の方や季節性感冒の方まで、地域の方々が利用してくれる。

こういった今までの医療は大切だが、そのために小生がオーナーのなったわけではない。

この地でやりたいことがあるのです。朝来市長にも伝えに行きました。

「助けてほしいとは言わないので、邪魔だけはしないでほしい」と。

 

 

自宅近くの道路で人だかりができていた。事故だ。医療人の端くれとして駆け寄った。

高齢の男性がバイクで転倒していた。大きな外傷は見当たらないが、起き上がることができない。

関西学院の学生が救急車を呼ぼうと電話をすると、とてもとても大きな声で

「余計なことするな。救急車は呼ぶな!」と…びっくりした学生はどうしたらいいの?と目で訴える

バイクを見ると新車であった。ぱっと見は85歳ぐらい…400ccの新車のバイク…救急車は呼ぶな…

 

中村「大丈夫だとは思うけど、病院には行ったほうがいいですよ。」

じいさん「行かない!そんな必要はない!帰る!」と言いながら、立ち上がれない。

中村「しかし、素敵なバイクですね。これ買ったばかりですか?まだ慣れていないから転倒しちゃったんですよね。」

じいさん「帰るから、起こしてくれ!」

中村「あぁ、わかった。バイクを買うこと、乗ることをご家族に反対されたんでしょ?で、救急車のお世話になったら、事故したことがバレちゃうから病院には行きたくないんでしょ?」

じいさん「……」

周囲は「何の話???」って感じでしたが、じいさんがボソッと言った。

じいさん「あんた、ようわかってるな。すごいわ。でも、わかってるなら、そうさせてくれ!」

中村「ご家族にはボクが説明するから、とりあえず病院にこっそり行きましょうよ。」

ピーポーピーポー♫

じいさんはちょうど到着した救急車に、無言で乗り込み病院に行きました。

 

あの歳になり、あんなバイクを買うんだから、どうしても乗りたかったんだと思います。

誰かを加害しないように安全運転してくれることを願いますが、じいさんの「乗りたい!」がなんかカッコよかった。

事故をして「家族に怒られる」と思ったじいさんだが、それは日本の多くの高齢者に言えることだ。

したいことがある。でも、したら誰かに迷惑をかけるかもしれないから、やめておこう…

いやいや、やりましょう。やりまくって、やりきって、あちらの世界に行きましょう。

小生は心からそう思い、GOALZというサービスを提供している。

 

で、このブログを読んで、餃子が食べたくなったあなた!すぐに行っちゃってください^^

欲望万歳