今年の冬は例年以上に寒い気がするのは小生だけでしょうか。と思っていたら、ゴルフ場にキツネが登場…やはり寒いのか…
わが子の通う小学校の学童は3年生まで…4年生からは放課後をどう過ごさせるべきか…夫婦共に帰りは遅いからだ。そうなると、何かしらの習い事で毎日を埋める作戦しかなかった。そういった理由で行くことになった学習塾。もちろん、本人たちがそれを希望した。息子は「難しい問題を解けるようになると楽しいから。」娘は「仲良しの友達も行ってるから。」2人とも一切嫌がることなくニコニコ通った。そして、6年生になり、「中学校はどこに行くの?」の質問に「まだ決めていない。ただ、どこかに行くことは間違いない。」と(笑)…中学受験をするなら、もうそろそろ話をしないといけないと思い、夏休み前にきちんと話をした。「公立の良し悪し、私立の良し悪し」について。「パパはどう思う?」と聞かれても「これ以上の説明はない。本当に自分で好きなようにすればいい。」としか伝えなかった。
2人とも「とりあえず受験する」が答えだった。ただ、「とりあえず、はダメ。合格しなくても、公立には行けるから。なんて考えならやめておきなさい。不合格になることは構わないが、せめて悔しさだけは学べ。」と伝え、覚悟を決めさせた。そして、親も覚悟を決めた。その日から自宅のテレビがONになることはなく、夏休み、クリスマス、お正月もない。テーブルの下に山のようになる消しゴムのカスを毎晩、毎朝、掃除した。試験は過程ではなく、当日の点数のみ。非情だが、その過程以上の結果は出ない。それは成人しても何事にも言えることだ。
「自分が合格できそうな学校を選ぶな。自分がここになら行きたい!そう思える学校を選び受験しなさい。」父として、偉そうにそう伝えた。
関心のある学校はすべて見学に行った。全寮制もあり、「ここを選んだら寂しいな。」なんて思いながら…
ここにするわ! ふたりの心は決まった。
休みの日は朝から晩まで塾、塾、塾…行く前と帰ってからも山のような自主学習…そして恐ろしく難しい算数(笑)
こんなにも勉強しなければいけないのか?これが本当に正しいことなのか?親として悩む瞬間もあったが、意外と本人たちは「楽しいよ!」と…しかし、土壇場で手を骨折したり、塾を変えたり…語ればキリがないほどエピソードがある。
新型コロナウィルスが猛威を振るう中、感染しないように細心の注意を払いながら過ごし、受験当日。
親として掛ける言葉は“いってらっしゃい!”が精一杯だった。
会場にはたくさんの親がいたが、どの親も同じ気持ちだろう。自然と「みなさんもご苦労様でした!」と心で呟いた。
無事に2人とも志望校にご縁をいただいた。
そして、娘が言った。「もしも、合格したら…と、ずっと言ってきたけど、これでようやく自分の学校になった。」と…その一言に中学受験のすべてが詰まっている気がした。
そして、ようやくこれを捨てる日が来た。
これ3つ分ぐらいを速攻で、捨ててやりました(笑)
結果にも恵まれましたが、何より家族で取り組んだ中学受験という思い出ができました。
あとは好きにやればいい。
息子は剣道、娘は弓道の部活に興味があるようです。双子が離れる寂しさはないの?と聞くと、
「あるわけない。喜びしかない!」らしい(笑)