今年の冬は新型コロナと寒さで大変でしたね。そんな中でもクリスマスやお正月などのイベントがあり、昨日はバレンタインデー。今年もたくさんの気持ちをいただきました♡
写真はクリスマス頃の阪急梅田店であり、LVの横にアートブースがありました。たくさんの人が行き交う中で、アートに足を止める人はおらず、みんな素通りしてLVへ…「みんな興味ないんやろな。でももし、この作家が超有名だとしたら、みんな足を止めるんやろな。どんな作品かではなく、誰の作品かが重要なんやろな。まぁ、みんなそんなもんやろな。」と思いながら…
これは小生が持っている10ポンド紙幣です。本物であれば1,400円程の価値がありますが、残念ながら偽物です。
“偽札が空から降ってきたらみんなはどう思うだろうか。実際にやってみると、偽札だとわかっていながら、拾い上げて店で使う人達がいた。人間とはどれほど強欲なんだと嫌になったよ。”と彼は言った。
紙幣に印刷された Banksy of England
そう彼の名はBANKSY
この偽札の価値は今や1枚100万円近くする。日本にはあまり存在しておらず、偽札の偽物がかなり多く流通している。偽物が作られてこそホンモノの証ですね。ややこしい!笑
BANKSYを知ったのは20年ぐらい前、その時はまだ彼を知る人は少なく、アート界もまだ認めていなかったように思います。大阪の心斎橋の街中の壁にも彼のストリート作品があったぐらいです。これがその時の写真です。
程なくして、小生はBANKSYの作品をコレクションするようになりました。
そして昨年秋に日本でBANKSY展が開催されたので、まぁ、一応見ておこうかな、と思い行ってきた。
今では1枚が1000万円以上もするシルクスクリーン
もちろんこれも
BANKSYが無名の時に百貨店のアートブースで個展を開催していたらどうだっただろうか…フリーマーケットで1枚1万円程度で原画を手売りしていた時代もある。それが今や原画は億単位に迫る。
何これ?これの何がいいの?と言いながらBANKSYの作品だとわかれば買いたがる人はたくさんいるだろう。
LVよりもはるかに人だかりができるだろう。
異常なのはBANKSYの作品の高騰ではなく、BANKSYと聞けば見境なしに買い漁るアートバイヤーやコレクターの強欲さだろう。BANKSYは常にそれらと戦い、挑発してきたわけだ。
展覧会のタイトルは
geniusだからvandalなんですけどね。
小生としては彼はシャイで心優しい、絵の上手なイギリスのおっちゃんだと思います。
こう述べているが、BANKSYが誰よりも世界がより良く変わることを望んでいるに違いない。
人を信じているからこそ、表現し伝えるのだろう。