チケットをいただいたので、日曜日の朝から映画を観てきた。
生き残ろうとしているのか、名を残そうとしているのか…戦国武将たちの首を賭けた戦い…
初めて井田さんの油彩を目にしたあの日から、そう時間は経過していない気がするが、一瞬にしてワールドクラスのアーティストとなった。小生如きが評するのもおこがましいが、彼の3D感覚には度肝を抜かれる。
皮肉たっぷりのブロンズ像
戦国武将の生首かのような、前アメリカ合衆国の首 ドナルド・トランプだ。
こんな木彫作品もあるが、とにかく井田さんといえば「首」ならぬ「顔」で表現することが、うめぇ。
しかし、顔の作品はよほど気に入らない限り手にしたいとは思えず、ずっっと「これいいやん」という井田作品を探している。
そしてそうこうしている間に作品価値は30倍ぐらいに…
作品価値が高騰することは評価であり、作家本人も嬉しいことではあるが、一方で作家の人間たる価値が同じく高まっているわけではなく、そのギャップに苦しむ作家も少なくないだろう。
一流が故の苦悩…
仲のいいおっさんもかつては一流のプレーヤーであった。そんなおっさんが結婚するとのことで、夏に3人でお祝いをした。
そして先日、結婚式にもご招待いただき、列席者も各業界の一流が多数おられた。
そして、式の中で流れる現役時代の映像に赤星憲広の「一流の頃」を見た。
その瞬間、ふと思った。
「俺は未だに何者でもなく、何流でもない。俺は誰なんだ?」と…
社長は「首」だ。
俺が首か…俺の首…刀を汚す価値がある首かどうか…人の価値とは何だ…俺は誰だ…
挙式が行われた協会には十字架が存在しない。この邸宅を建てた弘世現氏はクリスチャンである奥様のために庭に協会を建てた。そして、一本のどんぐりの木を植え、それを聖木としたそうだ。
このどんぐりの木の価値とは何か…
ただのどんぐりの木
現在も植えられた90年前も、ただのどんぐりの木なんだよな。
なるほどね。