年度始めに写真のように小生がモットーを掲げて全社で共有するのが春の慣わしだ。
ビジネスやスポーツにおいても、勝負事に勝つ人に共通しているのは「ねばる人」「しつこい人」だと思う。
あなたはどうですか?
先週は女子ゴルフのレギュラーツアーにキャディーとして帯同しました。
小生を含め全員がPCR検査を受けるが、試合開始直前にテレビ関係者が陽性となり、スケジュールが大幅に遅延し、2日目は30ホール…コースを歩く道のりだけでも約10キロだ。起床は4時台…試合が終わりゴルフ場を出るのは19時…今大会だけでなく、ゴルファーの1日は長く、かなりタフである。そもそも「1試合」の競技時間がどのスポーツよりも長いのがゴルフだ。
プロになること→レギュラーツアーに出ること→レギュラーツアーでシード権をとること→レギュラーツアーで1勝すること、その難しさは世間の想像をはるかに超える。
その難しさの何倍に値するのかさえわからない。ゴルフ界の頂点の大会であり、ゴルファーにとっての聖場がオーガスタナショナルで開催されるマスターズだ。
極度の疲労と彼の性格がそうさせたのだろう。自分の感情を自分で飛び越した瞬間に人は静かになる。ガッツポーズではなく、身体中に流れる達成感を味わったのだろう。彼が登ろうとした巨壁がどれほど高いものなのかさえ小生にはわからない。技体を備えた侍が心まで整えた瞬間に、アジア人で初めて世界の頂点に立った。
女子ツアーで今週勝った稲見萌音選手もそうだが、松山選手も練習の鬼だ。周囲がもういいじゃないかと止めるほど、自分が納得するまでしつこく練習をする。だからこそ、ミスすると自分が許せなく怒る。今大会はその怒りをパワーに変えた。
そして、笑った。
優勝スピーチで発した英語はthank youの一言。
英語はできないが、ゴルフは地球一だ。
春からスポンサーをしている男子プロは松山選手の東北福祉大学の後輩だ。彼は今週からの男子のレギュラーツアーに出場する。
彼から、松山選手の優勝のあと連絡がきた。
「いつかマスターズ一緒にいきましょう!」
またひとつ夢が増えた。