2024.10.31あらたか

【hanare宝塚】芸術の秋 ―作品展に出品!

この数か月、hanare宝塚(小規模多機能型居宅介護)の皆さまは「フラワーペーパーアート」に取り組んできました。
「フラワーペーパー」とは学校行事の装飾で作った方も多いと思いますが、「お花紙」です。これをほそく切って1㎝ほどの大きさに丸めます。さまざまな色で丸めたお花紙をたくさんつくり、下絵の色に合わせて貼り付けると立体感のある絵ができるのです。小さなひまわりの絵から始まったこのアートは、hanare宝塚のなかでどんどん進化していきました。その集大成としてこの秋、宝塚市の商業施設で開催された「すべての人の作品展ぷらす」(壁がなければ実行委員会主催)に、皆さんの作品を出品することになりました。

おしゃべりしながら、時には黙々と集中して制作を進め、体の不自由さや認知症の有無に関わらず、たくさんのご利用者さまが積極的に取り組まれました。作品展の開催中はhanare宝塚の皆さまも順番に会場まで出向きました。展示された自分たちの作品を目にすると「ああしたね」「こうしたね」などと当時を振り返ったり、来場者と作品について話したり。「布でできているのね」「かわいい」など多種多様の作品を見て感想を言いあう姿もあり、刺激的な時間を過ごすことができました。
この作品展を見たことをきっかけに、自分の作品を出したいと作品作りに取り組んでいらっしゃる方もいます。会場まで作品を見に来てくださったご家族さまもおられ、施設内で完結していた壁絵が、地域とのつながりを生み出す芸術の秋にふさわしいアート作品になったのではないでしょうか。

ご利用者さまといっしょに壁絵を作ることはどの施設でもやっていることでしょう。しかし外部の作品展に出すということで、そこに主催者の方々や来場したお客さんとの交流が生まれます。作品が飾られることを楽しみに連日お花紙を丸めた皆さまは、地域の一員として、たしかに「今」を生きておられることを実感されたように思います。
作品展を主催された、壁がなければ実行委員会の皆さまに、この場をかりて感謝申し上げます。