2024.05.29GOALZ
4度目の「GOALZ」利用となる大山さんは、以前にも増して生き生きと暮らしているように見えます。たとえば、近くのコンビニエンスストアには一人で買い物に行かれたり、ご自身でタクシーを呼んで理髪店にまで足を運ばれたりと、行動範囲がどんどん広がっています。またGOALZのご利用においては、初回は憧れの極真空手を体験、二回目はカラオケ、三回目はブルース・リーの映画を観に行かれました。そして今回は極真空手の試合を観戦したいというご希望を承り、“やりたいこと”をどんどん口にしてくださるようになりました。
大山さんは学生時代、日本拳法部に所属しており、極真空手に強い憧れを抱いていました。しかし、仕事が一段落ついて極真空手の教室に入会しようとした矢先、脳出血でその想いが叶わなかったのです。それでも、大山さんは極真空手への情熱を手放さずに生きてこられ、私もその想いを支え続けたいという気持ちからリサーチを開始しました。
すると、「全日本フルコンタクト空手道選手権大会」がエディオンアリーナ(旧大阪府立体育会館)で開催される情報を得ることができ、その旨をお伝えしたところ大山さんは「是非、行きたいです!」とおっしゃり、今回の企画となりました。
当日は快晴の中、渋滞もなくスムーズに会場に到着。事前に大山さんの状態について会場に伝えていたことで、障碍者用スペースに駐車させていただき、(駐車料金も免除)、またバリアフリーの座席で観戦することができ、ダイバーシティを感じることができました。
実は、この大会には以前GOALZで指導していただいた先生も出場するということを聞いていたので楽しみにしていたのですが、残念ながら先生は前日の予選で敗退され、応援することができませんでした。けれども、この大会には世界大会への切符がかかっているため非常に熱い試合が続き、大山さまもその熱気や迫力に圧倒されながら試合に見入っているご様子でした。また、合間に行われた少年部の演武には「あんな小さな子が頑張ってホンマかわいらしいですね」とやさしい笑顔を見せておられました。
観戦後は、売店で極真Tシャツを購入され「これを着てデイサービスに行きます!」と張り切っておられました(スタッフの皆さん、大山さんがそのTシャツを着て来られたときは感想をお願いします!)。
また帰りの車内では、「迫力ある試合を見れて本当に力になりました。やっぱりこの武道の凛とした空気が好きです。刺激的な一日をありがとうございました。」と嬉しい感想をいただきました。
私事ですが、この大会は25年前に私自身も出場しており、当時と会場も同じでした。まさか仕事で再訪することになるとは夢にも思わず、人生とは分からないものだなぁと感慨深かったです。
最近ますますパワフルになってきている大山さん。これからも「やりたいこと」を思う存分実現していただけるよう、全力でサポートを続けていきます。