2024.04.16あらたか

【hanare伊丹】お花見①:ゆびきりげんまん

いつもは昼食を召し上がられた後、「私はもう帰るよ」と縦横無尽にフロアを歩き回られ、パワフルな動きを見せるKさま。しかしその日は穏やかにフロアで過ごされていたので、お花見への外出にお誘いしてみたところ、「エヘヘ」と笑顔でお応えくださり、穴場の公園へいざお花見へ!
そこでは遊具で遊ぶ子供たちや、うららかな春の日差しの下でそよそよとなびく桜をご覧になり、「いいねぇ」と目を細めながら笑顔を浮かべていらっしゃいました。

桜の花びらを手の平にのせて差し上げると、100年生きてこられたKさまの手にのる花びらがまるで人生の年輪と重なり合い、時の移ろいを感じました。
「来年、またお花見に来ましょうね!」
「私、それまで生きてられるかしら?」
「大丈夫です。約束しましょう」とゆびきりげんまんをして約束を交わしました。

どうか、その願いが叶いますように――
そう思わずにはいられない、春のひとときでした。