2024.02.27Toyroro
この頃、子どもたちの遊びの中にはお買い物ごっこが頻繁に見られます。買い物カバンを持ちながら、いくつもの食材を選び買い求めていく光景は、まるで賑やかなスーパーマーケットのようです。そんな大好きなお買い物を取り入れた、今回の節分イベント――。お揃いの鬼のツノを身につけた小さな鬼の子たちの“お買い物”がスタートです。
恵方巻きに必要な具材を買い物カバンに入れていきます。
うなぎ・海老・かんぴょう・しいたけ・きゅうり・玉子焼き・桜でんぶの7種類の具材は、細長くしたフェルトで見立てることにしました。この7種類は七福神にちなんでおり、縁起の良い具材を巻き込んで食べることで幸福を願う意味があるそうです。
0・1歳児キッズは私たちが側について一緒にお買い物へ。
用意された具材を端から一つずつ取り、カバンに入れていきます。0歳児キッズの中には、掴んだ具材を気に入って 両手に握ったままの、というなんとも微笑ましい姿が見られました。
一方、慎重に始めていくのは1歳児のキッズたち。持っていたカバンから具材が落ちそうになり苦戦しながらも、次に入れる具材の名前を嬉しそうに呟いていました。巻きすの上に海苔とご飯が敷かれると、その上からパズルのように丁寧に並べていく姿が印象的でした。
2歳児キッズはさらにステップアップ!
“自分で選ぶこと”と“数えること”に重きを置き、使いたい具材を選んで好きな本数分数えてカバンに入れていきます。好みの色だけを選ぶキッズが多いかと思いきや、意外にもまんべんなく全ての色の具材を集めたり、好きな色でも数を決めて調整していました。巻きすの上には海苔、その上にはご飯を敷いて……と、手際よく具材を並べていく子どもたちの姿を見ていると、ささいなところにも「考える力」がついているのだと実感しました。
出来上がった恵方巻きは、今年の恵方である「東北東」を向きながら、食べる真似をして楽しみました。あるキッズに、「かぶりつく真似はその場でね」と伝えると、「ちがうよ~!」と返答がありました。その子は私たちを椅子のある場所まで連れて戻り、そこで初めて食べる真似が始まったのです。“食事は座っておこなうもの”―というマナーが定着していることに、意外なところで確認できて面白い一場面でした。
節分ランチの際には、海苔で作られた色々な表情をした“鬼ぎり”に注目しながら頬張る子どもたちでした。今年もみんなにたくさんの福が訪れますように。