2024.02.14あらたか

【hanare伊丹】節分豆まき

節分は季節の変わり目に邪気が生じると考えられているため、豆まきによって邪気を払い、無病息災を願う行事とされています。「hanare伊丹(小規模多機能型居宅介護)」でも、恒例の豆まきを行いました。

鬼に扮した職員に向かって、利用者さまが落花生の豆を投げ「鬼は~外! 福は~内!」と声をあげます。普段は言葉数が少ないMさまも、少し耳が遠くなられたNさまも大きな声で豆を投げつけ、鬼はそそくさと退散。そんな利用者さまを見て、こんなに勢いよく腕を振ることができるんだ、こんなに大きな声で笑うことができるんだ――と普段とは違う皆さまの姿に驚きました。鬼が逃げ去った後は、豆を拾うスタッフに「急いで逃げていったね。痛かったかな?」と声をかけてきたNさまは、まるでいたずらっ子のように嬉しそうな表情をされ、大きな声で一緒に笑いました。


豆まき後は「歳の数の豆はとても食べられへんわ~」と笑う皆さま。それもそのはず、中には100歳を超えた方もおられます。一般的には(地域によって異なりますが)、節分豆には大豆が使われますが、投げた後に拾い損ねた豆に利用者さまが転んでしまう可能性も考慮し、当事業所では「落花生」を使用しました。また、噛むことが難しい方もいらっしゃることから、召し上がる豆には「甘納豆」を用意しました。加えて、甘納豆が好まれる方が多いというのも理由です。甘納豆を“適当量”「おいしいね」とお話ししながら召し上がられ、楽しいひと時になりました。これからも皆さまの新たな一面を引き出しつつ、皆さまとの「大切な時間」を共に過ごしていきたいと思います。