2024.01.25Toyroro

めでたいなったらお正月 @伊丹

毎年当園では、日本の伝承遊びに親しんでもらえるような「お正月遊び」を用意しています。
最初に各年齢で「松・竹・梅」チームに分かれ、羽根つき、かるた、こま回しの順に楽しんでいきます。

羽根つきには、「突き羽根(揚げ羽根)」と「追い羽根」という2つの遊び方があります。突き羽根は1人で羽根をつけた回数を競うもので、追い羽根は2人で交互に羽根を打ち合って、落とさないように勝負するものです。しかし、トイロロの子たちはまだ小さいので、“勝負”というカタチは取らずに、また羽根を天井から吊り下げて打ちやすいようにしました。
まず私たちが羽子板で羽根を突くのを見てもらいました。するとキッズたちは、今にも前に飛び出してしまいそうなほど「早くやりたい!」という気持ちが溢れて、私たちから羽子板を受け取ると、さっそく力いっぱいに羽つきに夢中になっていました。

かるたの表面には数字、裏面にはそれぞれの子どもたちの“自分マーク(動物)”をプリントしました。私たちが表面の数字を読み上げると、その数字がわかる子が「はい!」と言ってそのかるたを手にします。またそのかるたの裏面の動物を見て、お友だちのマークも覚えている子たちからは、「◯◯ちゃん!」という声もあがりました。このような日本伝統の遊びがあることも知ってもらえることに嬉しく思います。

折り紙で作られた色とりどりのこまと木で作られたどんぐりの形をしたこまを用意しました。指先を使って上手にこまを回す1歳と2歳のキッズたち。一方、0歳のキッズは摘まんで回すことがまだむずかしいため、こまの縁に手を添えることで回します。しかし、それでも上手く回すことができず私たちが代わりに回すことで、こまの模様が変わることに興味を持ち “もう一回”と食い入るように見てくれました。そして、自分でもこまを回したいという気持ちが出てきたようで、力強くではなく、優しくこまを回して遊ぶトイロロの子たちでした。

お正月に見かける獅子舞は「邪気払い」や「疫病退散」の意味を持つ縁起物です。
朝の会で獅子舞のイラストを見せると「ししまい~」と元気に答えてくれたので、「もしかしたら、今日獅子舞さんが来るかもね」と伝えていました。しかしいざ、獅子舞が登場するとキッズたちは怖かったようで私たちの元へ駆け込んできました。抱っこされながら無事に頭を噛んでもらい、怖がっていたキッズたちには側にいた大人が獅子舞に頭を噛んでもらいました。