2023.11.21nomane
ARC灘(通所介護)では、10月30日から11月4日までの1週間にわたり、初めての「運動会」を開催しました。運動会の1か月前から準備を始め、運動があまり得意ではない利用者さまには、作業療法の一環として「玉づくり」をしていただきました。新聞紙を丸めたり、テープを貼ったりとかなり時間がかかる作業でしたが、時間を忘れるほど集中しながら作成されていました。そして、なんと運動会までには赤白の玉がそれぞれ100個ほど仕上がったのです。
さあ、運動会の開幕です!
赤組、白組の2チームに分かれ、それぞれチームカラーのリストバンドを付けて、玉入れやタオル徒競走、借り物競争の3つの種目でコーヒーや紅茶をかけ対決です。
「玉入れ」では、職員が持っている籠を狙って玉を思いっきり投げます。籠が小さいため、なかなか入らず「難しいなぁ…」「入らへんなぁ…」と言いながらも懸命に投げていました。
2種目目の「タオル徒競走」では、各チームから一人ずつ順番に前に出てきて対決します。仲の良い利用者さまが対戦相手になると「絶対に負けないぞ!!」とおっしゃる方もいらっしゃるほど。負けてしまった方は、「もう一回! 勝てるまでやるで!」と何度も挑戦される方もいらっしゃり白、熱した試合となりました。
最終種目は「借り物競争」です。
「借り物競争」では、お題に提示された“モノ”を見つけて、先に手にした方が勝者となります。最初のお題は「職員の名札」でした。職員の名前と顔が一致していない利用者さまは、同じチームの方に聞きながら、その名札を持っている職員を見つけます。チーム内でしっかりコミュニケーションをとっておられました。また、車椅子の利用者さまがお題を引いたときなどは、「取りにくいものは僕が取りに行きますから言ってくださいね」と話される姿も見られたり、普段は話す機会のないご利用者さま同士が運動会を通して話すことができていたり、嬉しく思いました。
優勝チームには、コーヒーと紅茶を用意しました。皆さんは美味しそうに飲みながら笑顔にあふれていました。負けたチームでは「次に来たときにはコーヒーを飲む!」と意気込んでいる方もいらっしゃり、活気に満ちた運動会は幕を閉じました。
運動が得意ではない利用者さまも運動会となるといつも以上の力を出しており、あまり声を出さない利用者さまにおいても自分のチームを一生懸命に大声で応援している姿が見られました。中には立ちながら自分のチームを応援する方もおり、大変盛り上がりました。また「来年はパン食い競争をやってみたい」「応援合戦もやってほしい」など、たくさんのリクエストが寄せられ、やってみてよかったと思いました。ARC灘の恒例行事になりそうです。