2023.09.25GOALZ
スポーツ観戦が好きなMさまは、特に野球の話題になると楽しそうにお話する姿をよく見かけます。以前より野球を甲子園球場で観戦してみたいという希望がありましたが、車椅子での遠出は身体的な不安から諦めておられました。そこで、「Goalz」サービスの内容を説明し、ご提案してみました。甲子園球場には、車椅子専用の座席が設けられていること、当社の「teon(訪問看護)・ARC(通所介護)」のスタッフが同行し、万全のサポートを提供すること、そして馴染みの深いスタッフが同行すること――これらの要因を説明し、Mさまにとって安心できる条件を整えたところ「一緒に甲子園に行って楽しみたい」と仰ってくださったのです。
Mさまは、大の巨人ファンです。なんと当日の試合は、伝統の「阪神vs巨人」3連戦の最終日! プロ野球も後半戦がスタートし、熱い熱戦が繰り広げられており、Mさまも球場に向かう車内でこの日をとても心待ちにしていたと話されていました。
球場に到着すると、多くの観客の大声援に驚かれました。「すごい人やね。甲子園球場で野球を観ることができるなんて思ってもみなかったから嬉しい」と、笑顔で話されていました。試合は両者ともに本塁打があり、白熱した試合展開に一喜一憂しながら、Mさまはスタンドから大声援を送っていました。その姿は、今まで見たことがないくらい生き生きとして楽しそうでした。結果は巨人の勝利で、帰りの車内でも「連れて行ってくれてありがとう。勝った試合が見られて良い思い出になりました」と勝利の余韻に浸りながら帰路につきました。
Ⅿさまは「ARC舞多聞」と「teon」を利用されて5年が経ち、当初は歩行も一人では歩けない、マシーン運動においても三人の介助が必要な状態でした。しかし、リハビリに対して常に前向きで頑張っている姿を私たちは側でずっと見守ってきました。身体状況が変化していく中で、身体が動かしやすくなり、外の世界にも目を向ける事への気持ちが高まり、今回の「やってみたい」という想いに繋がったのだと思います。
“やりたいこと”をあきらめないで、自分の“やってみたい”想いを大切にしていただきたい――私たちは、利用者さまの“やってみたい”を実現するためのサポートを考え抜いて、特別な時間を作って差し上げたいと思います。