共通の趣味を楽しむ：「有馬温泉 兵衛向陽閣」での素敵な時間

以前から「お友達とどこかに出かけたい」と話されていたTさま。普段からご家族とは旅行や外食を楽しまれているようですが、ご友人とはそうした機会が得られなくなってしまったという話を伺いました。ご家族以外の方と過ごす時間も特別な意味を持つことは私たちにもよくわかります。そこで、Tさまと同じくARC宝塚（通所介護）をご利用いただいているSさまにも声をかけ、一緒に「有馬温泉 兵衛向陽閣」でお過ごしされてみては...とご提案したところ、“GOALS”企画が動きだしました。

GOALS当日の天気は曇りで、暑すぎず心地よい気候でした。「有馬温泉 兵衛向陽閣」に到着し、「カフェ花の舞」に向かうまでの廊下には、絵画や陶器、兜などの美術品が多数展示されており、お二人は足を止めて展示された作品を静かに愛でるように眺めておられました。

実は、お二人とも美術に対する深い情熱をお持ちです。Tさまは油絵の先生で、自身でも絵画の教室を運営されている一方、Sさまは昔に陶芸教室に通われており、現在は絵画も楽しまれているそうです。こうした共通の趣味や才能があるからこそ、お二人が意気投合したのかもしれません。そしてお食事では、昔の思い出や家族についてなどの話題が尽きることなく、あっという間に時間が過ぎていきました。その後はお土産もたくさんお買い求め、ショッピングも楽しみ、帰路の車内では、すでに次回の予定も立てておられたお二人。本当に今日の日を楽しんでくださったことが伝わってきました。

お二人のこれまでに見たことのない表情を目にし、日々のリハビリテーションがどれほど意味を持つものなのかと客観的に考えるきっかけをいただきました。またあまりにも楽しそうな姿を見ているとこちらまで幸せな気持ちになり、 “GOALZ”は利用者さまとスタッフの両方に多彩な効果をもたらすサービスであるかのように感じました。