みんなで麻雀大会をしてみたい

まさか、デイサービスで利用者さまと一緒に麻雀ができる日が来るなんて夢にも思いませんでした。

利用者さまとの日常会話の中で麻雀の話題がしばしば出てきます。
「若い頃はよく麻雀をしていたけど、もう何十年としてないなぁ...」
「足が悪くなってから麻雀をする機会が無くなったなぁ...」
やりたいことを実現できていない利用者さまのために、私たちがその機会を作って差し上げたいと考えていた頃、ひとりの利用者さまから「みんなで麻雀大会をしてみたい」というお声が上がりました。

雀荘に行くには人数が限られてしまうし、できるだけ多くの人に参加していただきたい。であれば、ARC石屋川の事業所で開催すれば、送迎も見守りも、人数制限も気にせずに済む“ここ”でやってみよう！――と、事業所での麻雀大会が決定しました。

大会当日には、９名の利用者さまが参加してくれるだけでなく、利用者さまのご家族やスタッフの友人までも足を運んでくれました。長らく麻雀から離れていた方々は、打つスピードや点数計算が遅くなってしまわないかと心配されていたようですが、全く問題ありませんでした。一瞬にして昔の感覚を取り戻されたご様子で勝負師の顔付きに変わり、普段では見られない姿がとても新鮮でした。

大会の結果、総合優勝された方は20年振りに麻雀を楽しまれたひとりの利用者さまでした。ちなみにスタッフたちは利用者さまの足元にも及ばず惨敗（笑）
勝負には勝ち負けがつきものですので、悔しい思いをされた方もいらっしゃったと思います。ただそれ以上に皆さんからは笑顔がこぼれ、本当に楽しそうにされていたことが嬉しく、麻雀大会を開催して良かったと心から感じました。
また、このような機会を設けることで、事業所枠を超えた人たちとの繋がりや年齢を超えた出会いが生まれたように思います。次回は、雀荘に行くことを目標にしたGOALZを計画していきたいと思います。