2023.07.19あらたか
7月の風物詩といえば七夕――季節の移り変わりを祝う節句のひとつです。7月3日~7日の期間中、hanare伊丹(小規模多機能型居宅介護)では、ご利用者さま全員が楽しめる七夕プチイベント週間を開催いたしました。
はじめに、利用者さまに①、②と書かれたプラカードを配り2択の<七夕クイズ>をしました。
「短冊に願い事を書く時のコツはなんでしょう?」
――正解は「願い事を言い切る」です。
半年後に102歳になるNさまは、現在は車いす生活を送っていますが、「元気に歩けるようになる!」と短冊を大きな声で言い切って読んで下さいました。ご高齢になってもまだまだ目標を持って歩まれる利用者さまたちに、わたしたちも背中を押されたような気持ちになります。中には「素敵な王子様が迎えに来てくれますように」と書かれた方もいらっしゃいました。これも是非叶えて欲しい夢ですね。
次に、童謡「たなばたさま」に合わせて体を動かす、スタッフが考案した「七夕体操」をしました。利用者さまのなかには「幼稚園の頃を思い出すわ」と笑顔で楽しそうに歌いながら体操する方もいらっしゃいました。いつも行っている体操とは異なる内容でしたが、皆さん上手にキラキラと踊って下さいました。
そして利用者さまの一番の楽しみとなるおやつには、七夕をイメージした2層カラーのゼリーをご用意しました。織姫様・彦星様が描かれた可愛いらしいピックで演出することで、さらに楽しい雰囲気を醸し出せたように思います。蒸し暑いこの季節にはぴったりの冷たいゼリーは大変人気で、みなさんぺろりと召し上がっておられました。
日々の中には四季を感じることができる年中行事があります。これらの行事は「ただ時間だけが過ぎていく」といった日常に彩りを添えてくれます。これまで見たことのない利用者さまの表情や聞いたことのないようなエピソードを引き出すことも私たちの役割だと考えています。そして、それが私たちの最大の喜びです。
最後に、7月7日七夕当日は残念ながら雨が降ってしまいましたが、お隣の国では織姫様と彦星様が会えたとされる“嬉し涙”だと言われているそうです。そう思うととてもロマンチックですね。