2023.05.31Toyroro
保育園からすぐ近くの店舗の屋根裏には毎年つばめが巣を作ります。つばめは“幸せを運ぶ鳥”として昔から言い伝えられており、その巣ができる場所は縁起が良い場所とされています。調べてみたところ、毎年必ずしも同じつばめが戻ってくるわけではないようですが、豊富な餌と子育てしやすい環境を求めて、越冬地からはるばる同じ地域に戻る傾向があるようです。
先日、私たちは子どもたちと一緒に園周辺の散歩に出かけ、つばめの巣がある場所に立ち寄りました。「びっくりさせないように、そっと見てみようね」と私たちの呼びかけに子どもたちの賑やかなおしゃべり声も徐々に小さくなっていきました。
雛鳥はまだいませんでしたが、親鳥の姿がはっきりと確認でき、興奮で大喜びする私たち。子どもたちはつばめの存在を知り、巣のある方向に視線を移したり、抱き上げてもらったりしながら、巣の中からほんの少し見える貴重な光景を目に焼き付けました。
当園では、「みんな違うが、みんないい」という価値観を大切にしています。なぜなら、子どもたちが自分らしさや個性を尊重されながら過ごせる空間は居心地の良い場所になると考えているからです。つばめが居心地の良い環境に舞い戻る習性があるように、トイロロの子どもたちにも同様の感覚を抱いてもらえる園を目指しています。そして、卒園後も子どもたちが時々顔を出してくれることは、私たちにとっての喜びの一つです。