2022.11.22Toyroro
お散歩中、通りがかった電柱に青々とうごめくものを見つけました。珍しそうに立ち止まる子どもたち。その正体は“アオスジアゲハ”という蝶々の幼虫です。
鮮やかな黄緑色が小さくうねりを見せ、子どもたちの好奇心が一層高まります。すぐ近くには穴の開いた柑橘系の葉が確認できました。見守るうちに「アオムシくん」との呼び名が付き、目の前の生き物に夢中な子どもたちの姿を見て、園でしばらく観察することにしました。
「葉っぱ食べてる?」「動いた!」と飼育ケースに顔を近づけ、小さなアオムシくんの一挙手一投足から目が離せないようでした。
サナギに変化するとこれまでのアオムシくんの姿とは中々結びつかない様子の子どもたちでしたが、大好きな絵本『はらぺこあおむし』によって自然と理解を深めていきました。
それから一カ月が経過したお昼寝中のこと。偶然にも羽化した蝶々を目の当たりにし、興奮で童心に返る私たち。お昼寝から起きた子どもたちも蝶々がいることが分かると早々に支度を済ませ、嬉しそうに飼育ケースを眺めていました。
そのあと蝶々はお散歩の際に放ち、みんなのもとから羽ばたいていきました。身近な生き物との出会いから成長、別れまでを見届けた今回の体験。
みんな違うが、みんないい―。人も生き物も植物もみんな共に生きています。
尊い命の存在を今後も伝えていきたいと思います。