2022.10.27Toyroro
ママやパパのお迎えが重なる夕方の時間帯。それまで遊んでいた手を止めて、立ち上がったキッズが窓に顔を近づけ興奮した様子で
「ねぇ、おそとまっくら!」と声にしました。
実際、外が真っ暗だったわけではありません。陽が徐々に傾き始め、ほんの少し周辺が陰ってきたような光景です。お友だちとの楽しい時間が過ぎ、気づけば外の景色が何だか違うように感じた一瞬だったのか、あるいは、「まっくら」という音の響きを気に入って伝えてくれたのか、それは私たちにもわかりません。ただ、はっきりと言えるのは、“心が動いたこの光景(体験)を誰かに伝えたい!”という思いが、イキイキとした表情から見て取れたということです。その豊かな感性と表現力を私たちは見逃してはなりません。むしろ、しっかり受け止めることが子どもたちの新しい学びへと繋がる――と改めて感じられたひとときでした。
同じ遊びや食事をしていても、一人ひとりの感性は全く違って成長していきます。
みんな違うが、みんないい―
私たちがつくったSDGsのモットーは、むしろ子どもたちから学ぶことが多いのです。
暑い夏から涼しい秋へと季節が変わっていき、夜の時間もこれまでより長くなっていきます。風にのってどこからか金木犀の香りが漂ってくるのも、この時期ならではですね。私たちに備わっている「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」の五つの感覚機能。その五感をめいっぱい使って、秋の訪れを子どもたちと一緒に感じ取っていきたいと思います。