2022.07.05HOLDINGS
先日、社員数名で滋賀県甲賀市にある就労支援施設「やまなみ工房」へ見学に行ってきました。
現在、約90名の利用者さまは、知的や精神、身体に障害をお持ちです。けれども、やまなみ工房では、誰にも咎められることなく、思い思いのペース、スタイルで過ごしておられます。緑に囲まれた自然豊かな環境――。そこで独創的なアート作品が次々に生まれているのです。
創作に取り組む作家さんは、もちろん利用者の皆さまです。日常生活すら困難である方々に対して、「個」を尊重し追求していくためには、長きにわたる試行錯誤、待つことへの忍耐強さが求められるはずです。施設長の山下さんのお話からは、結果が出るまでに計り知れないご苦労があったことがひしひしと伝わってきました。
時間をかけ、実現させ、国内外問わず多くの賛同を得ることができたのは、何より山下さんをはじめ、関わる人たちの揺るぎない「信念」があったからこそだと断言できます。近くで見守りサポートするスタッフの方々の寄り添う姿勢やあたたかい眼差しが、とても素適でした。
「これをしている時が幸せ」それぞれに違うこと。
一人ひとりが「特別な存在」であること。
やまなみ工房の活動には、私たちが考える介護や保育の在り方、
“hito to hito.”の理念に共通する部分がたくさんありました。
「その人らしさ」を知り、「その人にとっての幸せ」を想う。
大切なことを改めてみつめ直すことができ、強く心が動かされた一日でした。